通訳者が話者の発言を聞きながら、ほぼ同時に通訳する方法です。話者は通訳のために話を区切る必要がありません。視聴者が複数の場合は、マイクや受信機(レシーバ)、通訳者専用ブースなどの通訳機材・機器を用いて行います。
発言者はマイクに向かって話し、通訳者は専用の同時通訳機材を利用してヘッドフォンからその発言を聴き、通訳者専用のマイクから通訳言語の音声を送ります。リスナーはその音声を専用のレシーバ(受信機)で聴くことができます。
発言者の言葉を1~2人の聞き手の耳元で通訳します。簡易送受信機等を使用して複数の聞き手に対し同時に通訳内容を伝える場合もあります。
同時通訳は、高度な技術と集中力が必要なため、長時間連続して通訳が必要な場合には、複数の通訳者が交代しながら対応するのが一般的です。1名の同時通訳者の連続通訳可能時間は、だいたい10~15分程度です。会議やセミナー等で長時間にわたり通訳が必要な場合は、2~3名で対応します。
プレゼンテーションを同時通訳で伝え、参加者からの質問やコメントについては逐次通訳を利用することも可能です。また、商談の際は相手方の発言時のみ、同時通訳やウィスパリングを用い、お客様側の発言内容は逐次通訳を利用するという方法もあります。時間を節約しながら、発言内容を確認し、より正確にコミュニケーションをとることができます。
プレゼンテーション資料、発表原稿等、関係資料は必ず数日前にご提供ください。通訳者は各言語のプロですが、各通訳案件の内容に関しては、発言者の方々や参加者の方々ほど具体的な情報を把握しているわけではありません。また、業界用語・社内用語は部外者には把握が難しい場合もあります。事前情報がない状態で通訳業務を行う場合と、予めどのような内容について話が進むのかがわかっている場合とでは、通訳の質に明らかな差が出ます。情報・資料をご提供いただくことによって、通訳者はより質の高い通訳業務を遂行することができます。
各スピーカーの方と通訳者との事前打合せをお願いしています。通訳者には次の事項をお知らせください。
当社はこれまで、次のようなお客様からのご要望にお応えしてきました。
以下の例は概算です。実際の仕様により変動します。
A. 2日間(1日8時間)、参加者50名の国際会議、同時通訳者3名 | |
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通訳料金@100,000円×通訳者3名×2日間 | 600,000円 |
通訳機材費(50名分+同時通訳機材一式) | 800,000円 |
交通費 | 6,000円 |
合計(税込) | 1,546,000円 |
B. 5日間(1日4時間)、参加者10名の社内研修、同時通訳者2名 | |
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通訳料金@68,000円×通訳者2名×5日間 | 680,000円 |
通訳機材費(10名分+簡易同時通訳機材一式) | 100,000円 |
交通費 | 10,000円 |
合計(税込) | 868,000円 |
C. 半日2日間の講演会に5名の外国人オブザーバーが出席する場合 | |
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通訳料金@68,000円×通訳者2名×半日(2時間) | 136,000円 |
通訳機材費(5名分+同時通訳機材一式) | 12,500円 |
交通費 | 2,000円 |
合計(税込) | 165,350円 |
医療・医薬やIT・通信、金融、製造など、専門性の高い業種や分野の国際コミュニケーションをサポートします。
業界専門分野の知識を有する通訳者が、関連資料や用語集から議題を把握して、お客様の業務や研究をサポートします。
国際会議や記者会見、セミナー、社員研修、監査、展示会、商談、プラント建設時の通訳など、多様な通訳用途に対応します。