実は当たり前じゃない、読みやすい字幕
こんにちは。営業部の中村です。 最近は、1億総クリエイター時代とも言われますが、ご自身で映像編集ができる方が増えましたね。個人の趣味にしろ、公式のプロモーションにしろ、「(担当者さんが)ご自分で翻訳して字幕入れされたんだろうな」という動画を、SNS などでもよく見かけるようになりました。 誰が制作しているのかは特に書かれていません。では、なぜ「ご自分でされたんだろうな」と思うのか。それは、微妙~~~に読みきれない長さの字幕が散見されるからです。 プロによる映像字幕翻訳では、視聴者が自然に読めるように、さまざまなルールが定められています。1秒あたり何文字程度まで、1行あたり何文字程度まで、この言葉はこういう表記を使う、これは読みづらいので傍点をつける、字幕の表示位置はこのあたりにする…。 これらに従って(場合によっては従わずに柔軟に調整しながら)字幕入れすることによって、視聴者はまるで字幕なんてないかのように、映像を見ながら自然に意味を理解することができるようになるのです。 普段ルールの範囲内で字幕をつけているときには、「もう少しくらい入れても読みきれるんじゃない?」と思うこともありますが、そういった事項を考慮しないで作成された字幕を見てみると、何となく「読めなくはないけど慌ただしいな」「変な間があいているな」という違和感があり、プロの字幕のありがたみが改めて感じられます。 多くの人が自分の力でタイムリーに表現や情報発信ができるようになったのはとてもよいことだと思いますが、だからもうプロへの依頼は不要ということではなく、用途などに応じて、プロの力もどんどん頼っていただきたいなと思います。きっと仕上がりに感動するはずです。