十人十色
はじめまして。翻訳事業部の河合です。どうぞよろしくお願いします。 ことわざにもあるように、日本語では人の性格や性質を色で表すことがあります。 生まれたとき、私は無色でした。幼い頃から父の仕事の都合で海外を転々とし、その中で赤になったり、黄色になったり、緑になったりしました。 この色の変化は、いつも人との出会いや場所の変化によって訪れます。最初に色を変えたのはきっと言葉を覚えて人と会話をした時で、何回かあった変化の中で一番鮮明に覚えているのは、アメリカで暮らすことになった初日です。でも色の変化は何も、大きな環境の変化により起こるものとも限りません。 みなさんも日々、色が変わっていると思います。オレンジの人と一緒にいるとオレンジ系に、ブルーの人といるとブルー系に、というように、普段の生活の中でも色の変化は起こります。また、初対面の人でもなんか落ち着くな、合うな、という人は同色系の人なのかもしれません。 そう考えると、たくさんの人と出会う、違う文化の人と出会う、ということは、自分の色を見つける旅のような気がします。しかし、旅にはいろんなものが必要ですよね。お金はもちろん、カバン、靴、メイク道具、パスポートなど。そして時には、言葉も必要です。 確かに音楽やダンス、アートなど、言葉がなくても通じ合えるものはこの世にいくつもありますが、やはり言葉を知っていると、より一層身近に感じ、楽しめる気がします。外国の人とは外国語で会話を、時と場合によっては手話で誰かと会話をしたりもするでしょう。 翻訳や通訳というお仕事は、やや専門的に感じられるかもしれませんが、実はそういったコミュニケーションを手伝う、1つの要素に過ぎないのではないかと考えています。 国内に限らず、世界中で、人生を色づける出会いがあるはずです。私たちブレインウッズのお仕事が、みなさまがご自身の色を見つける1つのきっかけになれればいいな、と思います。