カルチャーギャップ
翻訳部の田島です。以前、仏領マルティニークとイタリアのエグゼクティブ6名をアテンドして、地元の公立中学校を見学する機会がありました。 皆さん見るもの聞くものすべて新鮮なようで、学ランとセーラー服など統一された身なりに興味を示し、下駄箱に蓋と鍵がないこと驚き、校舎の手入れが行き届いている(しかも掃除は生徒による)ことに感銘を受け…。中でも特に興味を惹かれていたのが学校給食での次の点でした。 教室で配膳、食事をする 生徒が配膳する 配膳のプロセスが整然としていてとても早い 全員に食事が行き渡ってから「いただきます!」 言われてみて初めて「なるほど!」と気が付いたことばかり。我々、教育を通じていろいろな価値観や信念をプログラミングされているのだなと思いました。 考えてみると、他にも「一を聞いて十を知る」「和を以て貴しとなす」「出る杭は打たれる(好きな言葉ではありませんが) 」などなど、無意識に日本人として日々の行動に結びついているものが多くありそうです。 外国人とのコミュニケーションにおいて、翻訳であっても仕事上のやりとりであっても、そのような文化的背景について自分自身で気が付いた上で言葉を尽くして伝えていく必要があるなと改めて思ったしだいです。 と、あまり力をいれなくとも、いわゆるカルチャーギャップに直面した時、良い悪いの判断を脇にポイと置いておき、好奇心を持ってそのギャップを楽しんじゃえぐらいの心構えでいられるといいですね。